グラハムのテーマを巡って…

big-cobra2014-10-07

先週発売の週刊プロレス流智美先生が書かれていたように、今年は我が国のプロレス界にテーマ曲という文化が生まれてから40周年にあたる。
さらに9月15日は、国際プロレスのスーパーワイドシリーズ開幕戦の後楽園大会においてスーパースター・ビリー・グラハムの入場に始めてテーマ曲が流された記念すべき日なのである!
…そんな大事な日だったら当日に書けやっちゅう話だが、その時期はイベントの準備でてんやわんやだったのでwせめてマイティ井上が越谷でグラハムを破りIWA王座を奪取した日から40年目の今日、久しぶりに国際ネタを書かせていただきます。
よーやっと初来日時のグラハムのテーマがカール・アンダーソンのオリジナルではなく101ストリングス版の方であるという事実がマニアの間で定着しつつあるのは喜ばしい限りなのだが、実はそれが判明した事によって全く新たな問題が発生してしまっているのである。

それが塾長がメジャーデビューを飾らせていただいたベースボールマガジン社から絶賛発売中の「忘れじの国際プロレス」の中で触れている「今後の課題」というやつなのだが、初来日時にグラハムに使用された101ストリングス版「ジーザス・クライスト・スーパースター」は一体どのアルバムに収録されているのか?という事である。

それまでの文献や塾長が「忘れじの〜」で紹介したアルバムは「ミュージック・ギャラリーVol.7 ブロードウェイの休日」。
これはリリースが昭和53年なので、翌年の来日に使われたのなら問題は無いが、49年の時点でここから選曲するのは無論不可能である。
そこで塾長は「ブロードウェイの休日」と同一音源が収録されている、昭和49年以前にリリースされたレコード」を調査する事にしたのだが…
それが2種類以上確認出来た時点でやる気無くしましたw
当たり前だけど1種類だけだったらソレで確定!なのだが、複数存在してそれをいくら集めて並べてみても、どれが使われたかどうかというゴールに辿りつくわけないやんけ!
そんなわけで現在までに3種類のアルバムを確認してはいるが、今のところ本腰を入れての調査はしておらず、たまたま見つけたら調べてみるくらいの感じでやってるのが現状…。
こればっかりは当時の関係者の証言か、テレ東に何らかの資料が残されていない限りどうにもならないので、とりあえず参考までに今まで確認出来たレコードを紹介。

まずは本曲の初出と思われるこのアルバム。塾長も現物は入手していないが、某所で視聴したところ会場使用音源と同一である事が確認出来た。
メインテーマだけなく劇中の色々なサントラ曲までカバーしており、このアルバムでしか聴けない曲もちらほら。
リリースは昭和46年で、なんと「ジーザス〜」のミュージカルが初演された年である。映画化されたのは更に2年後なので、101ストリングスによるこの曲は映画ではなく元祖のミュージカルをカバーしたものだという事が判明した。ヨタ話レベルかもしれないが意外な発見だったかも。

俗に言う「美女ジャケ」が目をひくこちらのアルバムは昭和48年にリリースされた、「ブロードウェイの休日」同様映画のサントラのカバー集。
どうやら海外盤のみのようだが、ラッシャー木村の「リバース・オブ・ザ・ビート」の例もあるので油断は出来ない!
…と思いきや。

3枚しか調べてないのにナニ抜かしとんねん、と言われそうだが、今のところこれが最も有力な「容疑者」。
国内発売のやはりサントラカバー集で、昭和47年のリリース。確かに海外盤を使用する例はあるが、国内盤も存在するのにわざわざ海外盤を使うだろうか?もちろん油断は出来ないけどね。
それにジャケットにも載るなど最もフィーチャーされている「シャフト(邦題・黒いジャガー)」なんてプロレステーマ曲としては何かと所縁のあるネタだし、個人的にはコレであってほしいなあと。
ちなみにこのアルバムでの邦題は「イエス・キリスト・スーパースター」となっており、もし本当にこのアルバムから採用されていたとしたら、こう呼称するのが正解なのかな?w