訃報

big-cobra2014-10-08

声優の家弓家正さんが亡くなられました…。
俳優・声優の家弓家正さんが死去「ナウシカ」のクロトワや「ドラゴンボールZ」パラガス役など演じる
アニメは嫌いではないがナウシカドラゴンボールも見た事がない塾長としては、家弓さんと言えば何と言っても今川泰宏監督の「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」の中条長官…そう、梁山泊九大天王が一人「静かなる中条」に尽きる!

普段は沈着冷静、柔らかい物腰で血気にはやる部下たちを優しく見守り励ます…「静かなる中条」の二つ名で誰もが一目置く理想の上司として慕われているが、ひとたび愛する部下…いや友の危機には自分の命と引き換えに最終奥義ビッグバン・パンチを放つ、文字通りの「人間爆弾」!

凡百のアニメのようにイケメンや美少女ではなく、おっさんが熱く活躍する今川アニメの醍醐味を集大成した、この動画を見よ!そして泣け!震えろ!男に生まれてきた事を誇りに思え!
本作は数ある横山光輝作品からスター・システムを採用しており、中条の元ネタは「バビル2世」の五十嵐局長。この容姿で「フレーフレー、バビル!」などとバビル2世を応援するなど三枚目的な描写が多かったが、ここまで渋さ100%なキャラに成り得たのは家弓さんの美声と深みのある演技の賜物である。
そういえば、今川監督の談話で「国際警察機構に入る前にヒッピー姿で旅をしていた中条が、一清道人が修行した二仙山の近くで混世魔王樊瑞と一戦を交える」というお蔵入りになった回想シーンがあったとの事だが、天国で樊瑞役の石田太郎さんと実現しているのだろうか…。

一清役の青野武さんが亡くなられた時に貼ったこの動画も、あまりにもカッコいいので再び。
本当に長官が打って出たらBF団どころか上海全土が塵と化すのは明白なので、一清と楊志の判断は正しい!
元々「ジャイアントロボ」はその時点で既に豊富なキャリアを積んだベテラン声優を多数起用していた作品なので、1998年に完結してから16年もの歳月が流れ、訃報が絶えぬのも自然の摂理…このままジャイアントロボは忘れられてしまうのか?
否!
断じて否!
そう、


謹んで、ご冥福をお祈り致します。
あなたは甦りでもあり、命そのものでもある。