訃報

今年に入って、早くも二つの巨星が失われてしまいました。

まずは加藤精三氏。世間一般には「巨人の星」の星一徹でも、塾長にとってはメフィラス星人がまず脳裏を過る。
紳士的な振る舞いとは裏腹な、悪質宇宙人の異名通りの卑劣極まる恫喝行為の数々は、従来の怪獣・宇宙人が三下チンピラとするならばまさにインテリヤクザの貫禄。
そんなラスボス感は加藤さんの威厳溢れる演技なしには表現し得なかっただろう。

そして何と言っても電撃戦隊チェンジマンの星王バズー!
塾長は当時、同一の役者さんが演じてると思っていたが、加藤さんは声だけ。イチバン恐い顔の俳優さん(桑原一人)とイチバン恐い声の声優さんによる昭和戦隊史上最凶のボスキャラ…山本昌平や黒田福美ねーさんといった曲者を束ねるに相応しい存在感だった。

続いて「サザエさん」の波平でおなじみの永井一郎氏。
声優界の大御所も特撮ではほとんどお見かけしなかったが、「秘密戦隊ゴレンジャー」の野球仮面はギャグ系怪人の草分けとして後世に多大な影響を与えた。
野球嫌いの塾長もコレだけは別格のお気に入り怪人。「サザエさん」を見ていてたまに波平の声が上ずって裏返りそうになると野球仮面を連想してしまうこともしばしば。
ゴレンジャーハリケーンの魔球バージョンを食らって「ワシもそろそろ引退か…」とつぶやき爆死したが、あの黒十字ダイナマイト打線は永遠に不滅だ!


慎んで、ご冥福をお祈り致します。