ギギに撃たれて、五人目が死んだ…

big-cobra2011-06-15

一か月ほど前チャンネルnecoで「恐竜戦隊コセイドン」の岸田森がゲストの回をやってましたね。
円谷の恐竜シリーズ三部作を観賞するのは幼少時のリアルタイム以来なので今見ると色々な発見があり、新鮮かつ楽しく見させてもらったが、やはり岸田森の回が感動MAXだったのは言うまでもない!
我らが森ちゃんが登場したのは第29話「コセイドン緊急出動 果しなき戦い」。
それまではコセイドン隊とゴドメス帝国の戦いを描いた連続ストーリー(2クール目からはオーソドックスな一話完結になるが)だったが、27話でようやくゴドメスとの決着がつき、総集編を挟んでついにキャプテンウルトラで言うところの「新怪獣ぞくぞくシリーズ」…すなわち特定のレギュラー悪役が登場しないバラエティに富んだアンソロジー路線に突入するわけだが、その一発目がよりによって岸田森とは…第1話からゼットンが出てくるようなもんだ。


岸田森が演じるのは、自らが開発したロボット「ギギ」に人類抹殺のプログラムを施し世界征服を企む、絵に描いたようなマッドサイエンティスト荻村博士。

撃った対象物だけの時間を止めたり進ませたり出来る世紀のキチガイ発明…古舘流に言えば「悪のタイム風呂敷」ことタイムフリーザーで、罪も無い女性を老化→白骨化させ
「あああっひゃああははは!!」
と笑い狂いながら死骸を叩き壊す、岸田森全開ぶり!
「狂鬼人間」から約十年、日本映画界最狂のドキチガイ演技がついに円谷に帰ってきた!
今はなき「OUT」誌のインタビューでコセイドン出演を振り返り「昔より予算が無くて寂しかったな」と述懐していたが、そんな寂しさなど微塵も感じさせないフルテンションの芝居に男泣きせずにおれようか?!

何より感動すべきは、岸田森の六月劇場時代の盟友・草野大悟演じるバンノ隊長との絡みに尽きる。
荻村の非道ぶりにバンノが浴びせた「貴様それでも科学者か!」というセリフは、怪奇大作戦「死神の子守歌」を意識したのか、はたまた偶然か?
「死神の子守歌」では、人の道に外れた科学者を演じたのが草野で、それを諫める側にいたのが岸田森だった。
テンションが上がりすぎて声が裏返ってしまうほどボルテージの高い熱演に酔い痴れた塾長としては、二人の円谷作品における運命の再会がモニター越しだったのが本当に残念だ!!

特撮…というかSF全般に詳しい人ならば「ロボットに人類抹殺をインプットした」という設定を聞いただけで大体オチは予想出来るわけで、案の定ギギはプログラム通りに荻村博士をも殺してしまう。
ああ〜こんな「ありがちな展開」で岸田森の出番がもう終わりかよ〜!惜しい!惜しすぎるわ!!

ちなみに、次の回のゲストはこれまた六月劇場出身、「鋼鉄の同志」と化したジャンボーグA(笑)を従えた村松克己!
なんちゅう濃ゆい子供番組だw