訃報

big-cobra2015-06-12

元NWA世界チャンピオンにして、ディック・マードックとのジ・アウトローズで一世を風靡した「アメリカンドリーム」ダスティ・ローデスが亡くなられました。
パンダみたいな顔して身体はポヨンポヨン、人を食ったような腰振りダンス…日本人がやったらケツ蹴りたくなるくらいイラッとするだろうに、何でこの人がやるとこんなにセクシーでカッコ良くなるんだろう。
当世のアメリカンプロレスの頂点に君臨するスーパースターの奥深さは、日本人にはあまりにも鮮烈過ぎました。
そのせいか塾長が観ていた新日参戦時はブッチャー相手の流血戦が多いイメージ。まあ元々ラフファイターだったのだけど、時節柄新日版テリー・ファンク的なポジションに置きたかったのかなあと 今になってみれば思います。後年になって昭和54年の猪木戦を見たけど、猪木のライバルとしては全く噛みあわなかったし…。

新日本初参加となった昭和54年末の闘魂シリーズより使用されたローデスの初代テーマは坂本龍一&カクトウギ・セッションによる「カクトウギのテーマ」。
全日本の次期シリーズ予告編BGMや、四天王時代の時間切れ引き分けBGMの方が有名だが、入場テーマとして使用したのはローデスのみ。


Youtubeでは見当たらなかったが、昭和55年末の第1回MSGタッグリーグ戦に特別参加した時から新日本最後の来日となった59年の新春黄金シリーズまで使われたオリジナル曲「アメリカン・ドリーム」も当時のファンにとっては思い出深い曲だと思 います。

昭和57年のMSGシリーズ最終戦マードックアウトローズを再結成し、あの藤波&長州組を軽くあしらった時にはエマーソン,レイク&パーマーの「タルカス」が使われました。
元々使い回し用の曲でアウトローズのテーマというわけではなかったようで、なるほどあの二人にゴリゴリのプログレは似合いませんな。

日本マットでは恐らく未使用の、WWFでのオリジナルテーマ「Common man bogie」。
やはりローデスの魅力が一番分かってるアメリカでの曲だけあって「ローデスっぽさ」はピカイチ!


享年69歳…意外と若かったんですね。
謹んでご冥福をお祈り致します。