アノ事件について

ブームだの戦国時代だのと聞こえはいいが、要はタダの過当競争。それに勝ちたい一心で大事なモノを見失ったゆえの今回の顛末は、起こるべくして起こった事だと言えよう。
ハロプロもAKBも関係無い。「会いに行けるアイドル」なんて、もはやアチラさんの専売特許でもなんでもない。好きなアイドルに気軽に握手したり喋ったり出来るようにすれば、そりゃ人気も利益も伸びるよ。だからどこもやってる。でもそれに伴うリスクまで万全にシミュレーションして対策してるトコロなんてあるのかな?
某グループの誰かが客席に乱入する演出で胸触られたとか、そんな話聞くたびに思っていた事だが正直言って最近は忘れていた。今回の件で背筋を強引に伸ばされた思いだ。
何かあった時にいつも矢面に立って傷つけられるのは、利潤ばかりを追い求め安全対策を怠ってきたヒヒジジイどもではなく、俺たちが応援すべき存在…つまり夢を追い続けて頑張っている年端もいかない女の子たちであるという現実を我々全員が直視し、ファンとアイドルの適切な距離感について考えなきゃならないんじゃないか。
握手はしたい。それは分かる。俺もだ。
でもそれによって、好きなメンバーが危険に晒される確率が倍増してもいいのか?俺は嫌だ。
むしろ遅すぎたかのような今回の惨劇によって、ファンも含めてアイドル産業に関わる全ての人間の秩序や良心が試される、重大な岐路に立たされたのだと思う。