第3回・恐竜大戦争アイゼンボーグ#2


サーベラン
第32話「アイゼンボーが死んだ!?」に登場。
アイゼンボーに勝利した唯一の怪獣だが、前後編でもないし現在の文献でもほとんど触れられていないので全く知名度のない不憫な奴。
これもトリケラトプス系が元ネタで、デモスレベルの改造ではあるがクワガタの如き巨大な角のインパクトにより、デモスよりはトリケラ感を払拭できている。

ボダロス
第33話「恐怖の機械蛍軍団」に登場。
ホタルンガ以来のホタル怪獣…これまではボロロは例外として、恐竜でなくとも恐竜っぽいシルエットだけは堅持していたがここにきて遂に昆虫キャラまでが登場!もう何でもアリです。
着ぐるみはおそらく新造。

ウルスレドン
第34話「交信不能! 電磁波台風の襲来」に登場。
火山の噴火で目覚めたという生い立ちや、ゴッテスすら手を焼く凶暴な怪獣という文言のニュアンスから察すると、昔から地球にいたけど改造恐竜ではないって事かしらん?
あと何か意味がありそうな名前だけどさっぱり分からんし、着ぐるみはテレキラーの改造だと思うんだが確信はない…なんか分からない事だらけでムズムズする奴だ!w

ブラック・ガンマー
第35話「特訓! 魔球怪獣への挑戦」に登場。
このエピソードはいわゆる特訓モノで、体を丸めて攻撃する怪獣に対処するため善がサッカー選手のシュートを受けまくるという話。だからってコイツの背中がモロにサッカーボールの模様なのは安直すぎやしないか〜?w
着ぐるみはヨタノドンの改造。

サイゴラ
第36話「大迫力! 謎の超能力怪獣」に登場。
超能力怪獣の異名通り、人間の意識に憑依したり変幻自在の攻撃でアイゼンボーを苦しめるなどなかなか個性的な奴だった。アイゼンボーグ号に体を真っ二つにされた後すぐに元通りになった時、いきなり日本語で「あんたの負け!」と叫んだのはちょっとビックリした。あれは何だったんだ?!w
着ぐるみはウルスレドンかテレキラーの改造…?

シャドー
第37話「特撮映画 戦え! D戦隊」に登場。
ゾビーナの調教により自分の影を実体化させる術を身に付けた影怪獣。
本エピソードはサブタイを見ても分かるように特撮映画会社が舞台で、幻影攻撃でアイゼンボーを苦しめるも特撮映画の助監督に「特撮と同じ原理だ!」などと看破されてしまい敗れる。円谷プロならではの遊び心あふれるエピソードだった。
着ぐるみは見ての通りアンキロサウルスの改造。甲羅のアンキロ感があまりにも強いせいか、この恐竜の流用はコレのみだった。

怪獣映画撮影のシーンで、実際の着ぐるみとして登場したガガラ風の怪獣。実はコイツ、サイゴラの回でゴッテスのアジトにも顔を出している。


ワーラ(上)
シーザラス
第38話「怪獣軍団最後の大進撃!」に登場。
ムサシやゴールダの出現、ゾビーナの派手な死に様に隠れて存在感をアピール出来ず。シーザラスに至っては死んだかどうかもウヤムヤだった。トホホ…。
ワーラはドドラの牙を外して毛深くしただけ、シーザラスはボダロスの改造。

ゴールダ
第38話と最終話「さよならアイゼンボーグ」に登場。
アイゼンボーグに協力する、スペリオ星から来た謎の青年ムサシが操るカプセル怪獣
カプセル怪獣という設定から予想出来るように、ムサシはモロボシダンをイメージしたキャラ。「戦え!マイティジャック」の「マイティ号を取り返せ!」といい、本当に満田監督はセブンに思い入れがおありのようだ。
本家と違いこちらのカプセル怪獣は結構強い。なんと怪獣のクセにワイドショットを放ち、マグマドン3号を撃破する快進撃!ムサシは変身するキャラではなかったので、ゴールダにはウルトラセブンの属性も与えられたのだろう。最終決戦ではアイゼンボーを庇ってゴッテスの攻撃に斃れるなど、最後までオイシイ扱いだった。
着ぐるみはゾビーの改造。名前の通り体色はゴールドだが、ひょっとしてウインダムとの対比か?!

マグマドン
最終話「さよならアイゼンボーグ」に登場。
ゴッテスがガザリヤ星から呼び寄せた、火山を活性化させる能力を持つ切り札というべき宇宙怪獣で、1号から20号まで存在する(写真は1号)。
1号は1本、2号は2本と個体によって角の数が異なり、劇中では6号までしか登場しなかったが20号を是非見たかった…どんなに角が増えても生える場所は一か所なので、きっと連載初期のオバQみたいな様相を呈してるはずw
1号から6号まで全て同一の着ぐるみの使い回しだが、着ぐるみ自体は新造だと思われる。

キラザウルス
最終話「さよならアイゼンボーグ」に登場。
「全怪獣怪人」では最強の怪獣と紹介されていたが、実際はごくごくフツーの怪獣だった。たまたま最後まで残ってただけの、ゴルゴムで言えばトゲウオ怪人みたいな奴だったのだろうw
着ぐるみはブラックマリアの改造。


最後に、ゴッテスの死により晴れて自由の身となった恐竜達が歓喜の声をあげるシーンより。
恐竜のシーンを撮ろうにも着ぐるみは全部怪獣に改造してしまったのでサーベラン、ブラックガンマー、シャドーらがそのまま登場。宇宙怪獣のマグマドンまでがしれっと紛れているのが可笑しいw

ちなみに第1話などで、恐竜帝国の猛威を表現するシーンで「ウルトラマンレオ」よりギラス兄弟、「ファイヤーマン」よりドリゴラス、スコラドン、ドランゴ、ロングネック、キングザウラ、そして「帰ってきたウルトラマン」よりシーモンスのバンクフィルムが使われている。
こいつら実は恐竜帝国の所属だったのか…実際の作中に出てきた連中より数倍強そうじゃねーかw




先月末、元円谷プロの社員でもあった特撮研究家の竹内博さんが亡くなられました。
当ブログでも度々取り上げている「全怪獣怪人大百科」をはじめファンコレなどのマニア向け特撮資料など、竹内さんの作品や文章に触れなかったら今の自分は無かったと思います。
謹んでご冥福をお祈り致します。