第2回・レッドマン#3

レッドマン編の最終回は、幻の新怪獣デザイン3点。

豪炎怪獣グレイガス
体長52m、全長75m、体重3万4千トン
中生代ジュラ紀から白亜紀にかけて生息していた陸上獣類。
アリゾナの地底数万メートルで生きながらえていたが、地底を掘り進み日本の中部大断層地帯に出現した。
口から戦車を5秒で溶かす火炎を吐く。


とりあえず一体はこういうのがいないと締まらんだろ、的な王道の恐竜型怪獣。いかにも円谷作品の第1話に出てきそうな、安心と信頼のデザインと言えるだろう。豪炎怪獣という別名もイカす!
アトラク用アーストロンあたりをいじくって作ってほしかったものだ。
これのみ「全怪獣怪人」に掲載。

猛毒巨虫ビッグライガー
体長55m、翼幅46m、体重1万5千トン
暗黒星雲のR星からやってきた宇宙怪獣。
宇宙をマッハ20のスピードで飛ぶが、知能指数は0.5。


某獣神とは全く無関係の、ウルトラで言えばアントラーやノコギリンに相当する「昆虫枠」。
最初はハエブンという名前だったそうだが、ミラーマンにもスピンオフした殺虫剤のCM用の怪獣と被ったせいで変更になったのかもしれない。当時は怪獣名が被ってしまうのなんて珍しくなかったからね。

侵略ロボット スフィンガー
体長48m、体重5万トン
地球侵略を狙うミッド星人に操られるロボット怪獣。
ボディはミッド星の特殊合金製で、侵略対象のあらゆる生物を根絶やしにする様プログラミングされている。


これまた定番の「ロボット枠」に加えスフィンクスをモチーフにするのもお馴染みのアイディア。実際に登場していれば「スペクトルマン」のスフィンクス怪獣、「仮面ライダー」のエジプタスに次いで史上三体目のスフィンクスキャラとなり、「変身忍者嵐」の西洋妖怪スフィンクス、「ウルトラマンエース」の超獣スフィンクスに先駆けていたと思われる。
こいつを「ありもの」の流用で作るとしたら、コダイゴンあたりが適任かも。


さて当時製作された、この幻の三大怪獣がレッドマンと戦う紙芝居によると、この怪獣たちはレッドマンの故郷である正義を愛する星・レッドスターと敵対する悪魔の星・ブラックスターの悪玉ブラックワンによって送り込まれたという設定になっている。
ブラックワンとやらがどんな奴かは良く分からないが、出身地がブラックスターだけに、常に水晶玉とにらめっこしている人相の悪いヒゲのおっさんしかイメージ出来ないよなw