ある意味今年最大級の衝撃…だから俺達はスマイレージから目を離せない!
もう色んな思いが頭を駆け巡った末、「これ…絶対ガンダムだよな」という結論を導き出すことしか許されない圧倒的なプレッシャーを感じる。
これをガンダムじゃないと言う奴がいたら、古谷徹の声色で「酸素欠乏症にかかっているんだ…」と罵ってやろう。


まず、あやちょ専用ギャンダムリン
のっけからガンダムじゃなくなってるとか、頭部が「兄弟拳バイクロッサー」に出てきた怪人ベトベトマンに似ているのはいいとして、個人的にはウイング部分に注目したい。
これはまさにモビルスーツ開発史上常に難題だった、単機での大気圏突入を想定した設計ではないか?
あのグリプス戦役を駆け抜けた名機MSZ-006・Zガンダムですらウェイブライダー形態に変形しないと成し遂げられなかった大気圏突入を、ギャンダムリンは人型を維持したままやってのけられるというのか?連邦のダーワーは化物か?!
…などと考えてるこちらのアタマが先に大気の摩擦で燃え尽きそうではあるが。


ゆうかりん専用ガンダム
私はこれを複雑化したロボットアニメへの痛烈なアンチテーゼとは取りたくない。
ロボット三等兵よりさらにモデルが古そうな、ある意味日本人の心の源流と言うべき基本的なロボット像…そして「ロボットと言えば無数のビスでしょ」と言わんばかりの横山光輝イズムあふれる潔いデザインを、平成生まれの女子高生が描いたことに意義がある。
塾長は前谷惟光先生と横山先生の墓前にこれを捧げ、「日本のロボットは安泰です!」と涙ながらにご報告したい気持ちで一杯である。


かにょん専用ガンダム
「お台場で見たから自信あります」という素敵すぎる振り幅。一番マトモそうな彼女ですらこうなのだから、いかにスマイレージが精鋭集団であるかが窺い知れるというもの。
胸の「ガ」の字がスッパマンと同レベルのセンスだし、顔もガンダムというより仮面ライダーに近いあたりもなかなかのクオリティの高さだが、ここでは触覚に注目。
そもそも四人中二人がブラックデビルみたいな触角を描いているが、これはやはりガンダムを知らないにしてもV字アンテナのイメージだけはあるという事なのだろうか?若い女の子のガンダム観を推しはかる上で、意外と役に立つサンプルなのかもしれない。


最後はサキチィー専用ガンダム
彼女にもV字アンテナのイメージはあったのだろうが、それが触角ではなくワンちゃんの耳に昇華してしまったあたりが何とも可愛らしい。
そして何より胴体部分に注目。ちゃんとパイロットが搭乗しているだけでなく、何となくコアブロックシステムを把握しているような処理ではないか!さらにパイロットが直立している事から、まさかのモビルトレースシステムを採用している可能性も捨てきれない。
ゴーグル状の目も、何とかSFっぽくしようという配慮が見えて好感が持てるが、ガンダムというよりは百式に近い処理なので「百紗季」命名したい。


色々言ってきたが総評。
この絵を、のっちに見られない事を祈る。