ロンハーにサユゥー!
確かにさゆはもう安心して見られる存在である。
もう何回目の出演かもよく覚えてないほどのお馴染み的オーラは、初登場時のように率先して弄られなくともキッチリ見せ場を作れる安定感に裏付けられている。
初登場といえば上原美優の言動は皮肉にも、アイドルという肩書きを持つ者にとって道重さゆみのやっている事が如何に難しい事であるかを逆説的に証明してくれた。

今までかばってくれていた淳の裏切りに対するリアクションもいい。必要以上に喚きたてる事なく、密やかにそれでいて確実に動揺と落胆を表現する絶妙たる表情…いみじくも亮が言っていたように、それはあたかも芸能界そのもののタブーに触れてしまったかのような緊迫感に充ち満ちている。バッハのトッカータ以外、この場面に相応しいBGMは思い付かない…ってか、そういえば昔さゆはよく口で「タラリ〜ン」とか言ってたなw
淳の裏切りの陰には、さゆをバラエティタレントとしてワンステップ成長させようという意図があると見た。そして結果的にジュンジュンの名もゴールデンで売る事が出来た。
別に格付けでなくともいい、この番組に他メンが呼ばれる土壌が作られつつあるのは喜ばしいことだ。


だが今回唯一にして最大の失点…それは言うまでもなく有吉との絡みだ。
それこないだも見た!
イタチの最後っ屁のごとき「娘。に一生居座る」という発言は秀逸で、流石さゆと言うべきコメントだったが、全体的に見れば焼け石に水。前回同様、何も出来ずに終わった。
淳の上原に発した言葉ではないが、まだマスクを脱ぐのは早いのではないか。バラエティ出演が減っている現状では尚更のこと。
生意気な小娘が打ちのめされてる姿を見せて視聴者を喜ばせるのは前回だけでいい。そういうアングルはたまにだからこそ新鮮味がある。今回は更に憎まれるための舞台だったはず。
語彙や技量で有吉にかなうはずもないのは百も承知。だからと言って、まだまださゆのキャラをブレさすわけにはいかない。
有吉をギャフンとまでは言わせられなくても、「コイツやるな」くらいの事を思わせるような罵詈雑言をちゃんと考えておけ!
そしてそれ以前にいつも通り強気でいろ!最終的には負けるだろうが、持ち前のふてぶてしさだけはアピールし続けろ!


そりゃもちろん、さらに有吉から倍返しがくる事は当然。そしたら更に倍にして返せばいい。
厳しいようだが、キャラを守るとはそういう事ではないのか?
モロボシダンの言葉を借りれば、それは「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」なのかもしれない。
だが今の道重さゆみ…いや今のモーニング娘。に、血を吐くことを恐れている余裕などないはずだ!