あの鐘を鳴らすのはさゆみ


エチカの鏡」にサユゥー!
今回の見所は何と言っても和田との初対決。この一年、普通にハロプロで「なんちゃって芸能人」をやっていては絶対に巡り会えない様々な大物と絡んできたさゆが、この年の瀬に迎えた最大の一番と言っても過言ではない。

まずはさゆのキャワワなワイプ芸。
一介のトーシローがエラそうな事をと言われるかもしれないが、こういったVTR場面では小さなワイプでも決して気を抜かず、うなづいたり笑ったり場面に合わせて表情を巧みに変えて「視聴者と一緒にVTRを見て、何かを考えたり感じたりしている」という雰囲気を出さなくてはならないと思う。
その意味では、さゆのワイプ姿もかなり板についてきたのではないか。


「怒られたことがない」というさゆと「信じられへん」という和田の激しいロックアップ。
だがこれだけだと、さゆじゃなくても今時の若者なら誰でもよくなってしまうわけで、和田に説教たれる間も与えず可愛いネタで畳み込んで呆れさせるインサイドワークは見事。「さゆにしか出来ない仕事」をやってのけた。
さらにここで和田にストレスを溜めさせた事が、最後の盛り上がりへの大事な伏線になっているわけだ。

終盤、悪びれることもなく和田に不遜な態度をとり続けるさゆに和田がついに爆発するかと思いきや、タモリが切れた!
視聴者のさゆに対する「こいつムカツくな!誰かガツンと言ってやれ!」というストレスを発散させるには、和田では生々しすぎる。抑え役のはずのタモリが切れることによってもたらされる「笑い」という名の大団円。
茂木先生の「見かけの可愛さと性格の可愛さって違うんだね」というコメントもエスプリが効いていた。
何しろ初めて見る番組なので誰が司会で誰がゲストかもよくわからなかったが、演者がたった5人という数そして他の4人の顔ぶれを考えると、この中にさゆがいるのは本当に凄い事だ。茂木先生は知らんがあとはみな余裕で冠番組持ってる連中じゃないか。
そんなお歴々が、進んでさゆを活かして番組を盛り上げている。
ヲタしか知らない「なんちゃって芸能人」などではなく、真の意味での芸能人としてハロプロにメジャーになってほしい塾長としては感無量という他はない。

それにしても和田と親しく(男女の関係があったという疑惑ありw)、さゆの扱いにも慣れている淳の立ち位置が絶妙だ。制作側に「淳がいるから安心して、どうぞ思う存分和田をやっちゃって下さい」と言われているようなもの。
女神のようなさゆではあるが、なにしろ相手はその上をいくゴッドねえちゃんだ。あの『白覆面の魔王』ザ・デストロイヤーよりも強いのだ。恐ろしくないわけがない。ビビらないわけがない。
しかしさゆは恐怖を克服し、最後の最後までやりきった。なぜならこの番組では明らかに「大御所に無礼をはたらく若手アイドル」というアングルが望まれていたからだ。
与えられた仕事は何が何でもやり抜くというプロ意識。そしてその背景にあるのは、雑誌取材等で必ず口にする「自分を通してモーニング娘。を知っていただければ」という娘。LOVE!
そんなさゆの姿は「可愛い」以上に、「美しい」
でも和田に克ったんだからオバケも大丈夫なんじゃないのかな…w