クイズタイム小学生なら知ってる

これは、ある重大な障害を持つ一人の男が、推しメンへの愛のためにそれを克服する感動のドキュメントである。
掲示板なりブログなりで嫌いなメンバーを糾弾する事じたいは百歩譲って、推しメンと同じ番組に出てるからどうしても視界に入ってしまうからというならともかく、わざわざそいつだけが出てる番組をチェックしてあーだこーだ批判してる奴がたま〜にいる。
考えられんだろ!嫌いなのに!
つーかソレ好きなんじゃんそいつの事!どんだけ屈折してんだよみたいな。
俺はどんなに毎週楽しみにしてる番組でも、嫌いなメンバーがゲストで出ているだけでその週は見ない。
こないだのM-1見なかったのもソレ。ヘキサゴンにも今後絡んできそうなので、里田やスザには悪いがそろそろ毎週見るのも潮時かと思いはじめている。
この事は前にも書いたし、去年の暮なかぼん氏と飲んだ時もさんざん愚痴らせてもらったのだがここで改めて書かせてもらう。
これは紛れもない実話なのだが、ある日ネットでロダ巡回してる際そのメンバーのドアップ画像を不用意に開いてしまい、あまりの気持ち悪さに吐き気と寒気をもよおしそのまま寝込んでしまったことがある。
幸い一晩寝ただけで回復したが、もはやそのメンバーの存在は俺にとって「嫌い」「憎しみ」だのという感情を遥かに超越し、一人の成人男性の健康を損なわせる恐るべき病原菌と化してしまったのである。
以来俺は一層テレビを見る際、そいつと鉢合せにならないよう細心の注意を払ってきた。
そんな時、小学生クイズなる特番に我らが道重さゆみ姫が出演するという情報が入ってきた。
しかも片岡鶴太郎のブログによると大活躍したらしい。
見たい・・・死ぬほど見たい!
現娘。それもさゆの本格バラエティ進出、しかも鶴ちゃんのおかげで余りヒヤヒヤせず(ここ結構大事)見れる。いや見る前から面白さがある程度約束されているこの状況!
むしろ見ない理由がないくらいなんだが、共演者がよりによって例のアレであることが俺にとって何よりも「見ない理由」なのであった…。
「愛が足りない」とかそういうレベルではなく健康にかかわる問題だ。
でも・・・本当にこのままでいいのか、俺よ?
あんな奴のために推しメン見るのを妨害されて悔しくないのか、俺よ?
本当にさゆがこの番組でブレイクして、今後バラエティへの出演が増えるとなると奴との共演も多くなる。
そのたび無視し続けてさゆに会えなくなるとそちらの方が精神衛生上良くないのではないか?
俺はタダでさえテレビに出れない元国民的アイドルグループのヲタである。その俺に番組を選り好みする余裕なんてあるのか?
とりあえず、とりあえず見てみよう。ヤバくなったら見るのやめればいい。
まずは予告編のチェックだ。
他に岡やんも出ているらしい。ハロプロチームなどというくくりで、いいとも特大号のように常に3人一緒に映る座り位置なら即アウトだ。
…大丈夫、チームではなく個人戦と思われる座り位置。しかも各人の距離はクイズ面白ゼミナールばりの広さ。さゆの両隣が岡やんと堀ちえみなのもナイスだ。
あの病原菌は雛壇のひとつ前にいやがるが、前述のように距離があるのでさゆと同じフレームに入ってもかなり引きの構図になるのでこちらのダメージも少ない。
よし、これは録画後の編集しだいで何とかなるレベルだ!
とりあえず録画することは決定した。だがリアルタイムで見ながら録るわけにはいかない。
奴のアップが抜かれてもダメージを最小限に食い止めれるよう、録画した後チャプター編集用の小さい画面で見ながら編集。ほとんど奴が映ってないスペシャルエディット版を完成させてから初めてフル画面で視聴。
完璧だ!グゥの音も出ない!
こうして俺は、さゆヲタとして歴史の証人となる第一歩を踏み出したのであった!
そして二時間半の番組が僅か十分弱に縮められた「小学生クイズ・さゆみんスペシャルエディット」を見終えた時、俺の選んだ道が間違ってはいない事を確信した!