また訃報が…

big-cobra2012-04-18

仮面ライダーストロンガー」の城茂こと、俳優の荒木茂さんが亡くなられました…。
仮面ライダーシリーズにおいては前作の「アマゾン」が余りにも異端すぎ、対して荒木さんの「ストロンガー」は王道という印象が強いが、城茂もかなり異色のライダーであったと思う。

軽口を叩きながら戦う、ニヒルアウトローな主人公という当時の子供番組では珍しかったヒーロー像は「アイアンキング」の静弦太郎という前例があるが、これを仮面ライダーでやったという事に意義がある。
他のライダーと違い、復讐のため自ら望んで改造されたとはいえ、人間でないモノに作り替えられてしまった哀しみとトラウマを抱えた者の性格はかくあるべしという説得力があった。
後に荒木さん本人の要望で従来のような好青年キャラに変更されてしまうが、戦いを通じて人間的成長を遂げたと解釈出来て余計に深みを感じられる。

こと昭和54年にリメイクされた「仮面ライダー」(スカイライダー)に客演した時の城茂の爽やかぶりは尋常ではなく、やはり後に都政に戦いの場を求められた荒木さんのお人柄なのだなあと偲ばれてならない。

そして「超神ビビューン」の月村圭。
ビビューンがストロンガーと同じ役者さんという事を本放送当時は気が付かなかった…「人間体のあるアクマイザー」という違和感が優先してたのかもしれない。
近年になってCSで本放送以来久しぶりに見たが、やはりバリバリの好青年…むしろヒーロー役が2作しかないのが不思議なくらいの「ヒーロー俳優」だったと思う。
しかし大人(ヲタク?)になってから見るとこの作品、「ストロンガーとアポロガイストが味方同士!」とか「あのダンディな上野山さんが変な役を!」とか余計なところばかり目がいく…


映像を持ってないので画像がないのが申し訳ないが、「特捜最前線」の津上刑事も忘れがたい。確か「特捜」初の殉職刑事だったはず…。
子供が犠牲になった事に激怒し、最後は細菌の入った風船爆弾を人のいないところで爆発させるため、一人車で激走し、車もろとも炎上してしまったと記憶している。
「生身」と「電気人間」の違いだけで、まさに仮面ライダーのスピリッツを持った刑事役だった。


そういえば、岬ユリ子役の岡田京子さんも若くして亡くなられてるんですね…(しかも、ライダーマンの山口暁さんと同じ年に)。
天国でストロンガーとタックルの名コンビが復活する事を願っております。
どうか安らかにお眠り下さい。
謹んでご冥福をお祈り致します。

栄光の7人ライダーよ永遠なれ!